2015年5月6日水曜日

3575ダークブラウンのブラックソール その1


こちらの靴は、今年販売を開始した弊社期待のDAMI 3575ダークブラウンです。

この靴は、スニーカーとドレス靴の中間をねらった新たな位置付けのスタイルです。
と言うのも、スニーカーはアウトソールと地面との摩擦を最適に保つためにラバーを使用しており、語源は英語の"Sneak"(忍び寄る)から派生したものです。
以前はスニーカーを運動靴と訳されていましたが、最近はファッション性の高いものも増え、多くをシンプルに運動靴とは呼べなくなっています。



この3575の構造は、アッパーのワニ革と白いアウトソールの間に靴ヒモの赤と同色のミッドソールを持っています。



アッパーのワニ革とこのミッドソールはマッケイ製法で縫い合わせてあり、そしてその下にEVA製のラバーソールが付いています。
構造的分類でいけば、DAMI 3575はスニーカーと呼ぶべきかもしれません。

相対し、アッパーの革を裁断するための型紙はドレス靴のものです。
スタイル的には、つま先革の部分にミシン目や飾りのないプレーントゥと呼ばれるもので、靴ヒモ通し穴のある腰革が中央部で開く外羽根タイプです。

ワニ革を使ったドレス靴は、大手靴メーカー各社では自社のコレクションの最高位に位置づけたものとして販売されています。
しかし、それが高級素材の分、ユーザの購入意欲を低下させるに十分な程、その価格は高額になります。

そして、ワニ革のドレス靴をお持ちであったとしても、合わせるファッションが簡単ではなく、履く機会が限られるということがあるかも知れません。
弊社イタリアのスタッフは、ワニ革ドレスのダブルモンクタイプをあえてジーンズに合わせることもあるそうですが、これはレアなケースでしょう。

では、ワニ革靴がスニーカーのような機能性と、広めのファッションに対応できる多様性を持ち、価格も抑えたものでご用意できれば。
そう言ったご要望にお応えできるものをと開発されたのが、DAMI 3575です。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、ここからが今回の本題です。

DAMI 3575は、今年の1月から一部のお取扱い先で販売が開始され、有難いことにこれまで既に少なくない足数をご購入いただいております。

しかし、上段でご説明した商品特性をお気に入りいただいたお客様の中にも、白いソールに抵抗をお持ちの方が少なからずいらっしゃることが分かりました。

ワニ革靴にファッションの多様性を高めるために採用したホワイトソールですが、それがお客様の個性に合わない場合もあるでしょう。
お取扱い先で伺った話では、「ソールが黒だったら買ったのになー。」というお声が結構あったそうです。


先日、お世話になっている修理職人さんと修理についてお打合せの時間を取ってもらいました。
その際、EVAのラバーソールにビブラム社製のブラックがあり、DAMI 3575のホワイトソールと交換修理ができることが分かりました。
できるものなら1足やってみようかということになり、早速取り掛かってもらうことにしました。



こちらは3575の画像をプリンターで印刷し、白いソール部をマジックで黒に塗ったものです。
イメージを見てみたかったのですが、そんなに悪くなさそうです。

来週にはDAMI 3575ブラックソールが完成しそうです。
出来上がり次第、このブログ内でご案内させていただく予定です。

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